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私が鉄板作りで一番心がけていること、それは『用の美』です。

『用の美』とは 民芸運動の中心概念で、「私たちが四六時中眼に見て、手に触れる日常の器物が美しくあらねばならない」という考えのことです。

他にも『機能美』や『実用美』という言葉があり、何となく同じようなニュアンスに感じていましたが、『用の美』という言葉は、民芸に関する道具に用いられるのが本来の使い方なのだろうと思います。

ですが、工業機械で造りだされた道具にも、『用の美』という言葉を用いたい場合が幾度となくあります。

なぜか、『機能美』『実用美』よりも 『用の美』という言葉が私の中で一番しっくりときます。

それは、作り手の温かさというよりも、使ってくださる方の温かさが『用の美』になるのではないかと考えています。

そして、『用の美』という言葉にふさわしい鉄板をつくり続け、多くのお客様を喜ばせられる会社になるよう精進してまいります。